みなさん、こんにちは!松尾ひさしです。「松尾ひさし 市民のギモンに答えます!」第2回のテーマは、「松戸市の財政のリアル」です。
ニュースなどで「自治体の財政難」が話題になると、「松戸市は大丈夫なの?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
今回は客観的なデータをもとに、松戸市財政の現状と課題を解説します!
💡結論:直ちに財政破綻するような状況ではありません!
「松戸市は夕張市のように財政破綻してしまうのか?」と心配される声もありますが、客観的指標で見ると直ちに危険な状態ではありません。
国の法律で定められた健全化判断比率をチェックしてみましょう。
将来負担比率(将来支払う実質的な負債の割合)
早期健全化基準(イエローゾーン):350.0%
千葉県内都市の平均:24.0%
松戸市の現状(令和7年度決算):23.1%
実質公債費比率(借金の返済負担率)
早期健全化基準(イエローゾーン):25.0%
千葉県内都市の平均:6.1%
松戸市の現状(令和7年度決算):2.4%
いずれも国の基準を大幅に下回っており、健全な水準を維持しています。
また、松戸市の市債残高(借金の総額)は1,232億円ですが、そのうちの4割以上に当たる516億円は「臨時財政対策債」であり、後年度に返済する資金の全額が国から地方交付税として実質補填される仕組みになっています。
💡しかし、油断できない「貯金の減少」と「構造的な課題」
では「まったく問題ないのか?」というと、そうではありません。注視すべき点が2つ。
市の貯金(財政調整基金)の減少 不測の事態や物価高に備える「財政調整基金」は、令和7年度末で80億円まで減少。令和7年度決算では、貯金の取り崩し等を除いた純粋な年間収支が2億円の赤字となり、厳しいやりくりが続いています。
税収の構造的課題 松戸市の自主財源比率は46.8%です。臨海部の大型工場や高所得世帯が多く、国からの交付税に頼らない「不交付団体」である近隣の市川市などに比べると、市税収入が膨らみにくい構造的課題を抱えています。
💡削るだけの「縮小」ではなく、「未来への投資」で税収を生む街へ!
現在、市では単年度収支の黒字化に向けて予算の削減や事業見直しを進めています。削る努力はもちろん不可欠ですが、単に予算を縮小・削減するだけでは、老朽化が進む小中学校や公共施設の改修が後回しになり、市民サービスや街の魅力の低下を招く恐れがあります。民間のノウハウを積極的に活用し、松戸駅周辺などの魅力を高めて「住みたい・企業が集まる街」にすることで、税収を伸ばす「未来への投資」が必要だと考えています。
📝松尾ひさしのメッセージ
「危ない/大丈夫」という極端な二元論ではなく、「守るべき福祉や安全」を維持しつつ、「街の価値を高める投資」とのバランスを冷静に見極めること。
将来世代にツケを回さず、持続可能で魅力ある松戸市をつくるため、しっかりとチェックと提案を続けます!
